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山澤 弘実; 天野 光
原子力工業, 42(8), p.49 - 53, 1996/00
放射線リスク評価・低減化分野で、原研は「大気拡散モデルの局地適用性研究」の分担課題の下で放射性核種の大気拡散を評価するモデルの開発を進めてきた。H8年度からの第2期計画では、「陸域環境における放射性核種の移行に関する動的モデルの開発」の全体課題の下、原研は「大気-土壌-植生複合系での水および放射性核種移行に関する研究」を分担する。この中では、複合系内の水循環モデルを開発するとともに、トリチウム及びC14の環境中循環動態を解明することを目標とする。
天野 光; C.T.Garten-Jr.*
Fusion Technology, 21, p.700 - 705, 1992/03
米国オークリッジ国立研究所放射性固体廃棄物処分場から地下水を経て周辺の森林に移行したトリチウムを1年間にわたって調査解析した。調査した森林は、楓・楡・花みずき等の落葉樹林帯である。森林内の空気中トリチウム濃度は、トリチウムを含む地下水の水位及び樹木からの蒸発散量に依存し、高度依存性及び季節依存性を示した。森林からのトリチウムの総蒸発散量も地下水位及び季節に依存し、植物の光合成の盛んな季節では、総蒸散量は土壌表面からの総蒸発量の約100倍に達したが、冬季には表層土壌からの蒸発量は樹木からの蒸散量を上まわった。表層土壌水中トリチウム濃度は、地下水位の変動の約2ヶ月の時間遅れで変動した。また表層土壌中トリチウム濃度が表層大気中トリチウム濃度を現定している。
本間 俊充; 外川 織彦; 飯嶋 敏哲*
EUR-13013-2, p.1049 - 1063, 1991/00
原子炉の確立論的安全評価研究の一環として、事故時における環境への放射線影響を総合的に評価するための計算コードシステムOSCAARを開発している。このシステムはいくつかの計算コード及びデータベースから構成され、放出源情報を使用して核種の環境における移行、早期及び長期の被爆線量分布、防護対策による被爆低減効果、放射線による身体的影響が推定される。本報告では、OSCAARコードシステムの開発の現状と使用しているモデルの概要を紹介する。
斎藤 公明
no journal, ,
福島事故後に実施された大規模環境調査により蓄積された知識を集約し今後の研究に繋げることが必要な段階にさしかかっている。放射性物質分布状況調査を始めとする大規模環境調査で蓄積された知識の集約結果に基づいて、今後の研究の方向づけについて議論する。